楕円曲線暗号は日常生活にも広く利用されている. その計算性能の向上は研究者やインダストリにとって 重要な研究分野である. 楕円曲線上では様々なアルゴリズムが実行され, その中で一番時間がかかる計算は, スカラー倍算である. 数十年の研究により, おおくの高速化手法が提案され, 主に3つの手法が利用されて いる. バイナリ法, ウィンドウ法, もう一つは Robert Gallant, Robert Lambert, Scott A. Vanstone が 2002 年に提案した GLV 法である. GLV 法は自己準同型写像を持つ楕円曲線上のスカラー倍算を高速化できる. 本研究では, GLV 法とプロジェクティブ座標系を適用した GLS 254 曲線上のスカラー倍算の安全性分析を 目的とする.

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