予防安全テストベッド実証グループ

主なメンバー

西田 佳史主たる共同研究者 産業技術総合研究所
本村 陽一産業技術総合研究所
北村 光司産業技術総合研究所
山中 龍宏産業技術総合研究所
高野 太刀雄産業技術総合研究所

研究課題

1.セキュアデータマイニング

多機関分散データの統合的活用可能とするセキュアなデータ処理技術として、生活オントロジー、機械学習、グラフ構造解析技術、次元操作技術をベースに、データ量に応じてk匿名性を考慮可能にするプライバシポリシ可変機能と、外部アクセス可能なデータの量に応じたモデル作成を可能とするデータ・モデル統合法可変機能を有するオンデマンドモデリング技術を開発し、データ非開示型の統計処理の有効性を検証する。

2.予防安全テストベッド

予防安全分野では、事故発生状況や事故の結果生じた傷害や医療費に関するデータが不可欠であるが、これらのデータは、消防などの救急搬送データ、急性期医療機関の傷害・治療データ、回復期医療機関の後遺症データや保険会社のデータとして多機関に分散して存在しており、これらの統合的なデータ利活用法の確立が大きな課題となっている。

そこで、本研究グループでは、予防安全分野におけるセキュリティ基盤技術による多機関分散データの利活用技術を現場と連携し実証的に開発する。

具体的には、予防安全に不可欠なデータである、救急搬送データ(現場データ)、傷害データ、保険データを扱うデータベースを、セキュリィ基盤技術を用いて構築する。データベースの構築は、データを保有する協力機関 と連携する。

さらに、セキュリティ技術に基づくデータサーバーシステムと、データ非開示型の統合的統計処理技術を用いたデータ利活用の社会実験を行うことで、開発したセキュア情報処 理技術の有効性のみならず、その予防安全分野における情報流通市場やアウトカム・インパクトの可能性を明らかにする。